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内藤 美幸さん(52才)島根県

平成7年のことです。職場の健康診断を受けたところ、胃の平滑筋腫と子宮筋腫が見つかりました。それまでは、胃は全く自覚症状がありませんでしたが、子宮の方は生理のときに出血が多くて、なんとなく気になっていました。すぐに地元の大学病院に入院し、胃の筋腫摘出と子宮摘出手術を同時に受け、卵巣もとった方がよいということで、一緒に摘出しました。
 手術をはさんで合計1ヶ月半ほどの入院になり、退院後は4週間おきに通院して内服のホルモン剤の治療を3年間続けました。
 ところが平成10年10月、今度は肝臓に3cmほどの影が1つ見つかり、入院して精密検査をしたところ肝臓に血管腫があることが判明。腫瘍が大きいので手術が必要ということになり、腫瘍の摘出手術を受けました。

 その後、抗腫瘍剤とホルモン剤の治療を続けましたが、再び肝臓に点々と血管腫が見つかりました。今度は外科の手術ではなく、マイクロ波で腫瘍を壊死させるという内科の治療を行いました。

 更に平成12年には、腫瘍に通じる動脈の血流を止めて腫瘍を壊死させる肝動脈塞栓術という治療を始めました。同時に、足の付け根の血管からカテーテルを入れて、肝臓に抗ガン剤を注入する冠動脈内抗ガン剤注入法という治療をしました。
 退院後は、通院しながらこの治療を2週間おきに続けましたが、その間、発熱、吐き気、食欲不振などの副作用に見舞われていました。肝動脈内抗ガン剤注入の治療は続けていたのですが、またまた肝臓に大きな血管腫が見つかり、肝臓がはれてお腹に圧迫感があり、背中も痛くて苦しい日々が続きました。
 平成13年8月。悪いことは続くもので、今度は突然吐血しました。家族に車で病院に運ばれ、胃潰瘍と診断されて緊急入院です。背中などの痛み止めを飲んでいたので胃をこわしていたのです。この胃潰瘍は手術ではなく、内服薬と点滴で治療をしました。今度は、腹水がたまり始め、腹水を抜く治療をすると、とても体力が落ちました。
 13年の9月初めに、妹が黒酵母βグルカンを勧めてくれました。最初は手術の痕も痛むのでお腹から胸全体に塗ってみました。すると、2週間目位から痛みが和らぎ始め、9月の半ばには、口から水分が摂れるようになったので黒酵母βグルカンを1日1袋飲み始めました。それまでは、お腹が圧迫されて苦しいので枕を積んで寄りかかりながら寝ていたのですが、次第に普通の姿勢で寝られるようになりました。10月になると、腹水を抜いても体力が落ちなくなり、お腹がぐっと小さくなったのです。そこで胃潰瘍のために休んでいた肝臓の治療を再開しました。10月の検査では、肝臓の血管腫が小さくなっていることが判明。食事もできるようになったので、黒酵母βグルカンを2袋飲むようにしました。

12月には、外泊ができるまで回復し、正月は自宅で家族と一緒に過ごすことができました。
年が明けて1月になると、肝臓に注射針を刺して水分を抜き取り、そこに薬を入れる治療が始まりました。しかし1週間位経つと、また水分がたまり、それを抜き取る治療が繰り返し行われました。薬の副作用で発熱と吐き気も続きました。
3月になり、クリベックという新薬を試すことになりました。それを毎朝4錠服用し、同時に、黒酵母βグルカンを1日3袋ずつ飲み続けました。すると一週間後には、88cmあった肝臓周辺のお腹が、76cmにまで小さくなりました。驚くことに、エコー検査でも肝臓の血管腫が小さくなっていることが判明しました。
やっと薬を入れる治療も水を抜き取る治療も不要になり、4月7日に退院することができました。現在も2週間おきに通院していて、クリベックの服用も続けています。
黒酵母βグルカンとクリベックの相乗効果だと思いますが、一時は、回復を諦めていた家族もビックリするほど順調な回復ぶりです。食事もおいしく、自宅に帰ってからもぐんぐん元気になり、家事も一人前にこなしています。
今は黒酵母βグルカンに出会えたことに感謝しながら、家族と一緒に生活できる幸せをかみしめています。