大神 榊さん(66才)熊本県
平成13年春のことです。充分な睡眠をとっているのにひどい眠気に悩まされ、入浴中や運転中に寝てしまいそうになることが何度も起こりました。からだが大変にだるく仕事をするのが困難になってきたので5月の中旬に近所の病院に行きました。
色々な検査を受けましたが、その病院では原因がわからず、より設備の整った病院を紹介してもらいました。その病院で、精密検査(造影剤を使った検査を含む)を受けたところ、労作性狭心症と診断され「冠動脈が90%も狭窄しているので、手術する必要があります」と言われました。私は昔から健康で、少し前に受けた健康診断の結果は良好だったので、診断結果を聞いて非常に驚いてしまいました。(原因として当てはまるのはストレスだけでした)22日に入院して、冠動脈を広げる手術(*経皮的冠動脈形成術、*冠動脈ステント留置術)をし、術後は薬と点滴で治療を受け、約2週間後に退院しました。
退院後は2週間に1度通院を続けましたが、薬の効果もあって眠気に悩まされることはなくなりました。ところが9月に受けた術後半年目の検査で、再び冠動脈が狭窄(75%)していることがわかり、2週間入院して前回と同じ治療を受けることになりました。
平成14年2月のことです。一安心もつかの間で、また冠動脈が狭窄していることがわかったのです。今度は99%も狭窄しているとのことで「バイパス手術をした方がよいでしょう」と言われました。しかし、長い間家業(農業)を休むことはできないので、やむなく前回と同じ治療を受けました。
バイバス手術をした方がよいのはわかっていましたが、状況がゆるさず、本当にどうしたものかと考えあぐねていた頃、知人から黒酵母βグルカンのことを聞きました。説明会で話を聞き、直感でよさそうだと思ったので、平成14年4月10日より、1日に3袋を飲み始めました。
飲み始めて1ヶ月ほど経っても体調に顕著な変化がなかったので、5月上旬からは飲む量を6袋に増やしました。すると、10日後には目覚めがよくなり、からだのだるさがなくなっていたのです。食後に眠気を感じることも日を追うごとに少なくなってきたので、6月末には病院の薬を飲むのをやめてしまいました。また、7月17日に受けた検査の結果も良好だったのでとても安心しました。さらに持病のけんしょう炎の痛みがいつの間にかなくなり、握力が回復して仕事もはかどるようになりました。
現在は黒酵母βグルカンを2袋しか飲んでいませんが、体調は相変わらず良好で、食欲も旺盛です。これだけ食べても全く太らないのは、以前よりもからだがよく動くようになったからでしょう。病気の再発に対する不安も解消され「5才ほど若返った」気分です。黒酵母βグルカンに出会っていなかったら今頃どうなっていただろうと思い、紹介してくれた知人には本当に感謝しています。
*経皮的冠動脈形成術(PTCA):狭くなった冠動脈を風船で広げて、元どおりに血液が流れるようにする治療です。この処置方法で、合併症以外に問題になるのは「再発」です。拡張した部分が再び狭くなることもありえますから、3ヶ月後に検査をして再狭窄がないことを確認する必要があります。経皮的冠動脈形成術だけでは充分でないと思われる場合は冠動脈ステント留置術等の処置が必要です。
*冠動脈ステント留置術:金属のネットでできたパイプのようなもの(冠動脈ステント)を狭窄部に留置し、血管を内側から外側に向かって押し広げる処置方法です。ただし、このような人工物を血管内に入れると、その部分が再び狭窄しやすくなることもわかっています。再狭窄を防ぐためには抗血小板剤などの内服を続けることが必要です。